乾杯おじさんが始まってからまだそんなに月日は経ってませんが、早くもブロガーイベントに参加させていただきました。
渋谷・Bunkamura ザ・ミュージアムでやっている白隠展のブロガーイベントです。白隠さんは、禅僧で、ユニークな禅画を残しているんですね。まあ、禅画というと、こんなイメージ、じゃないですか?
なんだか、わかりやすいんだか深いんだか、というような…
でも、白隠さんの禅画はこんなものや…
こんなのって、これなんだかわかりますか? 僕は魚かな、なんて思って近づいてみたんですが、木槌でした。上手いとか下手とか、そういうことじゃないんだな、と…
一番?だったのはこれなんですが…
これは大黒天でございます。大黒天だから乗っているのは俵なんだろうなぁ、って思いますが、俵なんてかなり適当に描いてない?ってほどギャップがあります。たとえば、これがおじいちゃんの家の古い蔵から出てきたとして、ま~、価値のあるもんだとは思わずにTwitterとかFacebookに晒すよなぁ、と。
そんな白隠さんなんですが、ジョン・レノンも白隠の絵を持っていてリビングに飾っていたそうで、知れば面白い禅画の世界なのかもしれません。
この日は美術ブロガーのTakさん、そして監修者の山下裕二さん、主催者の広瀬麻美さんという3人によるトークイベントがあり、そんなお話も聞かせていただきました。
展示室にクッションをひいて、胡座をかいてのトークイベントだったんですが、こういうことができるっていうのが面白いですよね。
元来、日本画は立って見るものではなく、畳に座って眺めていたかも、なんてことも思うわけで… もしかしたら、本来の目線での鑑賞になったのかもしれません。
この達磨の絵とか、絵の中には目があるんだけど、それを上から見るのか、下から見上げるのか、視線の高さによっても印象や迫力って変わるものなのかもしれません。
で、目についてちょっと思ったんですけど、日本のアニメって、目をすごく大きく描くじゃないですか。この白隠さんあたりもアニメ並にデカいですよね。ジャパニメーションのデカ目のルーツがここにあったりするんでしょうかね~。
「最近のプリクラってさ、こんな風になるんだよね~」みたいな。
今回の白隠さんの作品、日本全国45箇所から集められたんだそうです。白隠さんは、禅の教えを広めるために描いていたんだそうで、作品を売ったという記録は無く、すべて譲っているんだとか…
日本の美術史上、もっとも多作で数万点は描いているのではないか、とも。今までに十分な研究がされていないそうです。というのも作品が散在してるし、誰かに絵を習ったわけではないそうで、ルーツもわからないんだとか… 同時代の日本画家に影響を与えてるのでは?なんてお話もありました。
そんな白隠展、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで2/24(日)までです! 解説をしっかりと読みながらも、自分が感じたことを素直に考えられる、そんな見方のできる珍しい美術展な気もします。数十年後にブレイクしそうな白隠さん、見るなら今っ!
おじさんの目線
美術展に来ている女性は、3割り増しに見える!
▼オマケ
鬼をすり鉢に入れて鬼味噌作り… 固くて大変だわ。みたいなことらしい。
すり棒には血がついてるし、ユーモアなんだか、グロなんだか。
ま、でも、鬼ってのは人の心が作り出すもの、と考えるとなるほどなぁ、と。
掛け軸的大きい作品も多くて、迫力がありました。くれるって云っても家に飾るとこないし!
これは、こんな感じで漢字が隠されているんだそうです。
南無地獄大菩薩、地獄も極楽も表裏一体、という思想らしい。
これは地獄絵図っぽいんだけど、1箇所だけしか名称が書かれていないんだって…
妾をかこっている人が落ちるという。「メカケモチ」ってここだけ書かれているという…
これはね、動中工夫というものなんだけど、今の時代にも使える内容ですよ。
アクティブであれ!
▼白隠展
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/12_hakuin/
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