チェコ政府観光局&Linkトラベラーズとのタイアップでチェコを旅してきました。旅の最終日はレドニツェ城というお城の見学から始まりました。
レドニツェ城はネオゴシック様式の建物で、城というよりも豪邸と言った趣きがありました。決しておどろおどろしい雰囲気があるわけではないのですが、映画やゲームに出てくるような、探索するだけでもかなり時間がかかりそうな建物でした。建物もひとつではないですし、庭も広いし池もある!
まずは礼拝堂の前を通ってメインの建物に向います。
日時計がありました。この日は晴れていたんですが、ちょうどいい日差しがなく、このタイミングでは日時計が機能しているのを見ることができませんでした。
さて、ガイドさんにいろいろなお話を伺いつつ、建物の中を巡っていきます。
とにかく立派な角がたくさん並ぶ廊下を奥に進みます。
先に進むとホールがありました。吹き抜けになっていて、立派なシャンデリアがずっと上の階から吊り下がっていました。
今は電気ですが、当時はロウソクだったであろうシャンデリア… メンテナンスがすごく大変そう。貧乏性なので、すぐにメンテナンスのことを考えてしまいます。
さらに奥には、広大な庭を臨む部屋がありました。
クリスマスの飾りもいい感じです。(訪れたのは12月です)
ユニコーンの間を通り過ぎて…
まだまだ廊下を進みます。本当に広い屋敷です。
廊下の途中にビアマグがありました。
さて、ここで最初のクエスチョンです。ドイツやチェコのビアジョッキには、蓋がついていることが多いのですが、この蓋、当時のビール好きとしては、どうしても付けたかったものだと言うことです。では一体、どうして蓋がついているのでしょうか?
外で飲むことが多かったから異物混入を防ぐためとか、酸化防止とか泡が消えないようにするとか… 諸説あります。ここでの答えは、ガスが抜けないように、だったかな。
さて、もう少し進むと隠し通路があると教えてもらいました。ここ、壁のようですが、扉になっていまして…
こちら、隣の部屋の階段の裏につながっています。
さらに進むとまた大きな部屋がありました。
ここには「日本から寄贈されたとする壺」がたくさんありました。が、ここでミステリー。
どれもいまいち日本のような中国のような感じなんですよね。大日本帝国と書かれているので、明治以降のものなのかな、と思うんですが…
書かれている内容を軽く調べてみたのですが、結局いつの時代の何なのか、僕にはわかりませんでした。
さて、続いてのミステリーはこちらの広間からです。領主用の大きなテーブルと椅子があり、椅子に座ると暖炉と鏡が見える、そんな広間です。
領主と奥さんが座る椅子の後ろには、この絵が飾られています。
なぜ、この絵は領主から見えない場所に飾られているのか… なんと、領主がこの絵の女性を好きすぎて、奥さんが嫉妬したからと言われています。
だけど、鏡越しには見えるんですよね〜。むしろ、下から見上げると、歪んで台形に見える絵が、椅子に座って鏡越しで見ると…
左右逆になるとは言え、歪みが解消されて見える、という。
それでにしてもこの鏡、不思議なあしらいがされていると思いませんか? 雲外鏡だったり、時逆・時順だったり、なんだか妖怪のような、不思議なチカラを宿しているような… 壁紙のエンブレムがうまく作用して、鏡の中に吸い込まれそうな気がします。奥さんが嫉妬したという逸話がありつつも、領主の席からこの絵が綺麗に見えるようになっているこの鏡、ミステリーだと思いました。
さて、最後は庭に出てみました。でっかい船のある庭ですよ。すごいなぁ。
少し歩いたところで振り返ってみると、なんと立派な建物なんでしょうか。でっかい洋館なのに陰鬱な感じは全く感じさせないのが逆に不思議でした。
池に立っている鴨もミステリー?
ミステリーサークル的な植木?
ということで、いろいろと想像力を掻き立てられるような、素敵なお城・レドニツェ城でした。ここは夏にまた行ってみたい、そんな素敵な場所でした。
おじさんの目線
日本から贈られた壺や鏡と絵画の話… もっと踏み込んでみたい。
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