ジャイアント馬場さんに関するエピソードで一番好きなのが、ハワイのステーキハウスでのお話。昔、どこかで読んだ話なんだけど、今となってはソースは不明なので、ちょっと違うかもですが…
馬場さんがハワイで入ったステーキハウス、そのお店は一流のお店で結構な人気店だったそうです。味の評判も上々で、食器やシルバーもかなりいいものだったそうですが、ステーキを食べ始めると、すぐにウェイターを呼んで、ナイフを替えてくれ、とオーダーしたそうです。ウェイターは馬場さんの手が大きいので、もっと大きなサイズのナイフを用意して持って行きましたが、しばらく使った後で、馬場さんは再度ウェイターを呼んでこういったそうです。
「サービスってなんだろうね?」
PhoTones Works #233 / PhoTones_TAKUMA
なんのことかわからないウェイターが、どういうことなのかを馬場さんに聞くと「ナイフの切れが悪い」ということでした。
お店の雰囲気やお肉の味、ウェイターの態度などなど、わかりやすい、見えやすいサービスのポイントってあると思うんです。だけど、そういう場でお客さんが触れるものだったり、お肉を食べる直前の動作だったり、ここでいえば、ナイフが切れやすいことって意外と見落としがち、なんだけどすごい大事なことだよなぁ、と思いました。神は細部に宿るってのは、そういうことなのかもしれないですよね。(ちなみにそのお店、次からはしっかりと切れるナイフを用意して馬場さんのお気に入りのお店になった、ということでした)
本質や根源を忘れたり、見落とさないようにしなきゃいけないし、感覚的なものも大事にしたいよなぁ、なんて思う新年なのでありました。おじさんがさ、気持ちいいと思うものって、だいたい間違いないからね~。
おじさんの目線
キモチいい恋したい!