沖縄に住んでみて一番カルチャーショックだったのは、沖縄に住んでいる人が皆、沖縄のことが好き、もしくは興味を持っていることでした。僕も住んでみて同じように「沖縄」について意識しない日は無くなって、それもまた驚きました。ただ、逆に千葉出身の僕はどうして千葉に思い入れがないんだろう、いや、僕だけではなくて僕が住んでいた頃の千葉県民は千葉に思い入れのある人が少なかった気がして、その理由を考えてみました。
教科書に出てこない千葉
まず大きいのは… 千葉って日本史に大きく出てこないんですよね。有力な戦国武将や幕末の志士が活躍した場所があるわけでもなく、独自の町並みが栄えたわけでもない千葉。関ヶ原とか桶狭間とかより全然でかいんですけどね、千葉県って。でも、教科書に出てこないし、千葉県を好きになる教育って無かった気がします。小学校の頃、社会科で習ったのは、イワシの漁についてや醤油工場についてなどなど… まあ、好きにはならないですよねぇ。
天守閣のある千葉城
でもね、千葉市の中心には千葉城っていう天守閣のあるお城があるんですよ。
で、その千葉城の中をGoogleストリートビューで見ることができたんで見てみたらこんな感じです。
実は、これ、戦国時代からあるお城じゃなくて、昭和後期に建てた千葉市立郷土博物館なんです。元々あった千葉城(亥鼻城)は平屋だったんですって… 捏造の城… 千葉のコンプレックスが具現化したものが千葉市立郷土博物館なんじゃないか、と。
東京に近すぎて没個性
「おら、千葉の出身だ!」って感じは千葉県民にはなく、東京に近いからなおさら東京に寄り添って生きている… 東京ディズニーランド、新東京国際空港、幕張新都心、さらに東京ドイツ村。千葉県の奥地になぜか東京ドイツ村があります。広い地球の中で東京と千葉の距離なんてたいしたもんじゃないし、世界に名の知れた都市・東京とつけた方が親切なんじゃ… そんなところが千葉県民。
特に千葉市は会話が続かない
「出身はどちらですか?」
「千葉です」
「千葉のどちらですか?」
「千葉市です」
「……」
浦安はいいよね、ディズニーランドがある。市川はいいよね、東京の隣だ。船橋はいいよね、ふなっしーがいる。と、千葉市以外の街は意外と会話のきっかけがあったりするんですけど、千葉市は会話が続かない。考えてみると、千葉市のイメージってほとんど無いんじゃないかと思います。一応、千葉県の県庁所在地であり、政令指定都市でもあるんですけども。
千葉出身のすごい人は多い
ただ、千葉出身の優秀な人はいっぱいいます。これまでで言えば長嶋茂雄さんもそうだし、これからで言えば、那須川天心さんも千葉出身です。だけどみんなそんなに「千葉愛」って無いんじゃないのかな〜。いや、4歳から住んだ千葉を芸名にした千葉真一さんくらいになるとすごいと思います。世界に千葉の名前を広めてますからね。でも、千葉真一さんくらいじゃないのかと。ゆうこりんに至ってはコリン星って詐称してたもんね。
まあでも、今の千葉市長の熊谷俊人さんは若くて、これまでにない千葉市の露出の仕方を試されているようですし、これから百年、千年と経ってまだ千葉県があったら、少し印象は変わっているのかもしれません。
沖縄は周回遅れで最先端、なんて言われることがありますが、ある意味で千葉は先に行き過ぎて遅れている感がしないでもありません。今後、千葉愛が溢れる千葉県民が出てくるのか否か、ほんの少しだけ興味深いです。
おじさんの目線
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