いよいよメキシコの旅は最終日です。最終日は日本に着くまでと考えると、長いんですよね。そんな最終日の始まりは帰国するためのPCR検査から始まりました。
今回の旅では、テキーラジャーナルの目時さんにいろいろ情報をいただいていたんですが(¡Muchos gracias!)、PCR検査をホテルの部屋で受けられるよ、という情報もいただき、それをお願いしていました。事前にWhatsAppでのやり取りが必要なんですが、それが日本語でOKなのが一番楽でした。
検査が陰性なことを願いつつ、PCR検査を終えたら朝食と求めて、外に買い物に行きました。メキシコシティは大都会なんですが、今までに訪れたどの都市よりも車の交通戦争感がすごい! これはオアハカでもそうでしたが、基本的には人よりも車が強い社会で、横断歩道が無いところでボーッと歩いてて、なにかあっても人が悪いって感じです。
そして、メキシコシティの車対車は戦争です。早く行きたい車はガンガン割り込んでいくし、直進している車の前に、曲がってきた車が割り込む、なんてこともザラです。で、互いにめっちゃクラクションを鳴らす、みたいな。それで人同士が喧嘩にならないようなので、そういうものなのでしょう。マフィアの車にクラクション鳴らしたらやばいとか無いのかな…?
さて、ホテルの近くに大手の酒販店があってので、まずはそちらを見てみました。テキーラは日本で買えるものやよく見るものが多かったですが、逆になんでこれが無いんだろう、というものもあり、テキーラの幅の広さを感じました。
メスカルは、知っている銘柄やこれまでの旅で見てきたものがほぼ無く、沼というより暗黒大陸感があるなぁ、と思いました。人類で一番メスカルを知っている人って誰なんだろう?
そしてビール! 10銘柄も無かったです。もうメキシコで全然流行ってない! 気候的に暑いから流通も大変だろうし、難しいんだろうなぁ。沖縄と同じように外に売っていく方がいいのかなぁ、と思ったり。
さて、僕が泊まっていたエリアはビジネス街なのか、それとも日本企業があるのか、すき家なんかもありましたし、寿司屋(という名のカジュアルレストラン)も多くありました。そしてHOOTERSも見つけてしましました! そんな街で朝からサラリーマンが行列を作っていたのがこちら。なんだろうと思い、並んでみると…
サンドイッチ屋さんでした。パンと具材を指定して、サンドイッチを作ってもらう、ある意味で屋台のサブウェイみたいな。もちろん、言葉はスペイン語のみ。ってことで…
すぐに検索して「同じのください!(Mismo por favor)」って言って、前のおじさんが頼んでいたのを真似してみました。言葉が通じない時のオーダー、「あの人と同じの!」ってのは基本的に間違えないのでオススメです。
さて、ホテルに戻って朝食です。これ、とにかく肉が多い! 4種類くらいのいろんなお肉が入っていてとにかく重い! 朝からこれを食べるなんてすごいなぁ、と思いました。(もしかしてお昼ごはんだったりするのかも?)
さて、食事を終えたらホテルをチェックアウト&ホテルに荷物を預かってもらってメキシコシティを巡ります。フライトは26時ってことで、ここからが長いんですよね〜。
まずは、お土産を買うのにオススメなメルカド(市場)、シウダデラ市場にやってきました。
とにかくメキシコの民芸品がいろいろ集まっています。ただ、ここじゃないと買えないものってのは無さそうで、メキシコのいろいろなお土産が集まっているという感じでした。
メキシコ各地を旅してお土産を買ってきてたら、ここで買うものは少ないかも、という印象でした。僕はルチャリブレのマスクと陶器のカバジート(細長いショットグラス)を買いました。
続いて向かったのは、テキーラ・メスカル博物館です。
ここでは普通に自分で見学するコースの他に、試飲付きのコースもありました。ここに蒸留所があるわけではないですが、解説付きでいくつか飲めるようです。
通常見学は約400円、試飲付きは約1,800円でしたが、迷わず試飲付きコースを選びました。
展示的には製造工程がメインだったので、そこまで新しいものを知れたわけではありませんでしたが、まあ、試飲が待っていると考えるとほどよいボリュームだったのかも。
ということで…
テキーラ2種、メスカル2種、カクテル1種の試飲を楽しみました。試飲は併設のバーで行います。一般のお客さんもいる中なので、雰囲気が堅くなくてよかったです。
さて、今回の旅でやりたかったこと、最後のひとつが「プルケを飲む」ことです。プルケはテキーラと同じリュウゼツランのお酒ですが、レシピが全然違い、樹液を発酵させたお酒です。日本でも缶で販売されたプルケを予習してきましたが、どんなものなのか近所のプルケリア(プルケ屋さん)に行ってみました。
やってきたのは「La Antigua Roma」というプルケリア。雰囲気がめっちゃローカルです。
店内のカウンターの中にはおじさんひとり。客席には飲んでいるお客がひとり、寝ているお客がひとり。そして、プレーンのプルケをなんとなく頼んだら1リットルのプルケが出てきました。
本物のプルケ感がありますが、味はほぼ無く、昆布水のような粘度がありました。そうか、これがプルケか… メニューにはいろいろなフレーバーのプルケがありましたが、フレーバーを加えないと確かに美味しくはないかも…
店内にはジュークボックスがあり、お店のおじさんが曲を流してくれたり、後から来たおじさんにめっちゃ話しかけられたり… 翻訳しながら話してみて、「あれ?」って思ったので聞いてみると…
僕よりも12歳年下でした。「おい、もう一軒行こうぜ!」みたいに誘われたんですが、明るいとはいえ、土地勘も無いのでお断りをして…
僕はひとりでプルケリアをもう一軒… 次は「La Hermosa Hortensia」というお店へ。
今度はプレーン味は頼まず、パイン味を頼みましたが、これは美味しくいただけました。
さらにクランベリー味的なものもいただき、体がプルケで満たされた感… プルケリアの方を抱っこして、今回のプルケ納めとしました。
プルケはお酒で、アルコール度数は5%くらいあるそうです。さらに粘度があるので、なんとなくお腹がいっぱいになります。そして発酵酒です。この事実が完全に抜けていた僕は、後ほど地獄を見ることになります、多分。ということで、後半へ続く…