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健康がテーマの町 チェコ・カルロヴィ・ヴァリ(Karlovy Vary)

私、チェコ親善アンバサダー2018ということで、チェコ政府観光局に旅費宿泊費を負担していただきまして、チェコを旅してきました。

ビールとホップの町・ジャテツに一泊した後…

電車でカルロヴィ・ヴァリ(Karlovy Vary)という町に到着しました。

カルロヴィ・ヴァリで何よりも有名なのが温泉です。川を中心に温泉のある町並みはどこか日本の温泉地を見るようでした。(ちなみに草津とは姉妹都市なんですって!)

間欠泉もありました。

この川は、温泉も流れ込んでいて、ミネラルが黄色や緑色になっているのが見られます。

飲泉スタンプラリーで健康に

カルロヴィ・ヴァリは、町のいろんなところに温泉を飲める、コロナーダ(飲泉所)と呼ばれる場所があります。

コロナーダごとに温度が違い、成分も異なるそうです。この温泉の温度は72℃、今回見た中で一番高温でした。

各コロナーダには番号や名前が付いていて、それを目指して歩いて、到着したら飲む、という感じで楽しみます。

メインのコロナーダは12あり、ガイドさんによると、地元の人は「僕はNo.4 と No.8 が好き」みたいに好みがあるんだそうです。

さて、熱い温泉をどう飲むのか… 主に観光客向けだと思いますが、町のいたるところで専用のコップ(スパカップ)が売っています。いろいろなデザインがありましたが、だいたいどれも数百円くらいで買えます。

こんな感じで温泉を注いで飲むんですね。コップは磁器で、結構薄めなので、持つだけで温泉の温度がわかりやすいです。持てないくらい熱かったら飲まない方が良さそうです。

というのも、温泉はビールのように飲むのではなく、持ち手の穴から吸って飲むんです。詳しい効能はわかりませんが、そのまま飲むのではなく、吸って飲むことが健康に良いのだとか。

スタンプラリーのようにたくさん歩いて、ミネラル豊富な温泉を飲んで健康になる、っていうアクティビティは面白いなぁ、と思いました。ただし…

日本人は要注意!

というのも、おそらくこの温泉は硬水なので、コントレックスとか飲んでお腹がゆるくなってしまう人がたくさん飲むと、結構大変なことになるかもしれません。僕は3杯くらいしか飲んでないんですが、その後で1時間に4回くらいトイレに通うことになりました…

温泉を飲めば喉の渇きは潤せますが、お腹は空きますよね。そんな時にオススメなのがこちら、その名もコロナーダというお菓子です。

ゴーフルと言えばわかりやすいでしょうか。その場で焼いてくれるお店もありました。

味は10種類くらいあったんですが、1枚がかなり大きいので、何人かで買ってシェアするのが良さそうです。僕はヘ−ゼルナッツ味をいただきましたが、甘くて美味しかったです。

城崎温泉にある炭酸せんべいみたいだなぁ、と思ったんですが、帰国後調べてみたら、炭酸せんべいはカルロヴィ・ヴァリのコロナーダを参考にしてできたんですって。オリジナルがここに!

スポーツイベントも多いカルロヴィ・ヴァリ

僕が訪れた日はトライアスロンの大会が催されていましたが、前の週にはマラソン大会があったり、近くにはスポーツの複合施設があったりと、スポーツ関連で訪れる人も多いんだそうです。

スポーツをした後に温泉で体を休めるのもいいですし、温泉で怪我や病気の療養をしつつ町を歩いてリハビリするのもいいですし、温泉×スポーツという組み合わせがうまく噛み合っている気がしました。

いろいろな有名人が訪れるカルロヴィ・ヴァリ

日本でも温泉街というと、文豪や有名人が訪れたり、長期滞在をしたりして、その逸話が残っていることが多いですが、カルロヴィ・ヴァリも同じように有名人が訪れ、その跡がいろいろなところで見られました。

例えばこちら、ホテル モーツァルト。ちょっとややこしいんですが、モーツァルトが滞在したわけではなく、ドイツの詩人・ゲーテが滞在したことがあるそうです。(扉の右側にその証書のようなものがあります)

こちらは五つ星ホテルのグランドホテル・プップですが…

過去にはベートーベンやバッハも滞在していたり…

最近では、毎年、カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭があることもあり、ハリウッドスターも多く宿泊しているそうです。入口の車止めのところには、訪れたスターの名前がありました。僕が注目したのはデスペラードなおふたり。

ホテルの中も少し歩いてみましたが、歴史を感じる荘厳な造りでした。

バーのカウンターもいい感じでした。

カルロヴィ・ヴァリはアクティブに温泉を楽しめる町

温泉がメインの観光の町ですが、じっくりと療養するというよりは、温泉をキーにして、イベントやアクティビティを楽しむ町なんだろうなぁ、と思いました。

この後で行く町「マリアーンスケー・ラーズニェ」も温泉の町なんですが、そちらはじっくりと滞在するイメージで、本気で療養したい人が訪れような印象でした。

スポーツの大会も国際映画祭もあるし、チェコを代表する「ベヘロフカ」という薬草酒もこの町でつくられています。

日本人には馴染みが少ない町かもしれませんが、プラハから車で2時間弱、プルゼニュからは車で1時間で行ける温泉観光地なので、プルゼニュから日帰りで行ってみるのもいいかもしれません。

僕は数時間の観光の後、最後はブルワリー併設のビアレストランでランチビールを楽しみました。(カレルIV ビアレストランに関してはこちらをどうぞ

ということで、健康の町・カルロヴィ・ヴァリ(Karlovy Vary)を出て、肘の形の城郭都市・ロケト(Loket)に向かいます。

【関連リンク】
カルロヴィ・ヴァリ(Czech Tourism)

タカバシ ショウヘイ

1976年生まれのおじさんです。生ビールブログ、メロンパンブログ、お姫様抱っこ、といろいろな活動をしていますが、普通のサラリーマンです。詳しいプロフィールはこちら

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タカバシ ショウヘイ