クラフトビールの後はクラフトジンが流行っていますね。京都蒸留所の「季の美」が火付け役かな〜、と思っていますが、2017年にはサントリー、そして沖縄で泡盛を造っているまさひろ酒造からもクラフトジンが発売されました。今回、サントリー「六 ROKU GIN」と、まさひろ酒造「まさひろ オキナワジン」が手に入ったので、飲み比べてみました。
ボタニカルでの香り付けは、ジュニパーベリーがメインなのはどちらも一緒ですが、それ以外のボタニカルはかなりの違いがありました。
まず、ジャパニーズウイスキーを牽引するサントリーのジャパニーズジンは「和」テイストを重視しているようで、桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子を使いつつ、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピールで飲みやすいアレンジがされています。
飲んでみると、ストレートでもロックで飲んでも美味しい、外さないジンという感じがしました。季の美が1本5,000円で、六が1本4,000円という価格設定もなかなかいいところをついている気がします。
一方、沖縄のまさひろジンは、ベースとなるお酒が泡盛というのが大きな特徴です。蒸留して造った泡盛をさらに蒸留してジンにしているんですね。ボタニカルはジュニパーベリーの他に沖縄的なゴーヤー、ローゼル、シークワーサー、グァバの葉、ピィパーズ(島胡椒)ですって。
いただいてみると、泡盛ベースだからでしょうか、ハイアルコール独特のカドが少なく、まろやかな印象です。さらにソーダで割って飲むと柑橘系の香りが前に出てきます。シークワーサーが利いているんでしょうか。まさひろジンはソーダ割りがオススメです。こちらは若干安くて1本3,240円です。
泡盛を使ったユニークな商品であることと価格、ハイボールにいい、という点で「まさひろ オキナワジン」が気に入りました。もちろん、サントリーの六もオーセンティックな美味しさがありますし、ボトルのデザインが凝っていたりもするので手元に1本あってもいいかもしれません。(その点、オキナワジンはデザインが実験的というか…)
いずれにしても、どちらも美味しかったので、暑い夏にはビールもいいけど、ソーダ割りでグイグイ飲めるクラフトジンもオススメですよ!
おじさんの目線
いろいろなお酒が美味しい楽しいジンセイです。