PayPay祭りに参加したくて、持っているデジカメのラインナップを検討した結果、CANON G7XMkII の活躍により、使用頻度が減っていたSONY RX100M2 を売却し、新たにSONY HX99を購入しました。
とりあえず結論から
・コンパクトなのにズームがすごい(2km先のトラックに書かれた文字が読めそう)
・画像的にも及第点(シャッターを複数回切っての画作り)
・G7XmarkII持ちにも2台目としてオススメ
ということで、いざ開封の儀!
形はRX100M2と似ていますが、HX99には有機ELのポップアップ式電子ビューファインダー(EVF)がついていて、EVFを引き出すと違いがわかりやすくなります。むしろ、RX100VI的なビジュアルになりますかね。
充電はマイクロUSBで行います。充電中はUSBコネクタの上が光りますが、若干わかりづらいです。
僕が現役バリバリで使っているキヤノンのG7X MarkII と並べてみると、こんな感じです。
サイズ、厚さともに G7X MarkII が一回り大きいです。が、僕の手にしっくり馴染むサイズはG7X MarkIIだったりします。
逆にG7Xはちょっと大きいと感じる人には、HX99はちょうどいいサイズじゃないでしょうか。ちなみに共通点としては…
・チルト式タッチパネル(G7Xの方が可動域が大きい)
・レンズ部分にコントロールリングあり
・内蔵フラッシュは手で動かせば45度位の角度調整可能
といったあたりでしょうか。
HX99を撮影前にいじっていて、ちょっと想定と違ったな、という使いづらい部分があったのでそれを書いておきます。
まずは、記録メディアがマイクロSDカードという点で、しかも挙動が遅いんですよね。これはマイクロSDカードの規格が UHS-1 もしくは UHS-2 の U3 じゃないためだと思われます。
上記のマイクロSDカードでは、記録したり画像を消去したりするのも数秒かかりますし、4K動画は記録できませんでした。ということで、新しいマイクロSDカードを買いました。
このカードに変えたら、動作のスピードが急激に増しました。というか、ストレスの無いものになりました。HX99を買う時には、すでにマイクロSDカードを持っていてもU3で無いのであれば、U3 の SDカードも買うべきです。
G7Xのタッチパネルはほぼすべてのメニューで使えるのでそれが当たり前だと思っていたんですが、HX99はタッチでフォーカスしたり、シャッターをきったり、という感じで主に撮影時にしか使えません。たとえば、こういう時に…
タッチしても無反応で、右側のボタンを使って操作しなければなりません。画像再生拡大時の移動はタッチパネルでできるんですが… タッチパネルなのに謎仕様、という感じですが、アップデートされたりするのでしょうか?
僕が今使っているカメラとスマホを交えて、撮影してみた画像を比較してみます。まずはちょっと暗めの室内での物撮り、すべてオートモードでの撮影です。
iPhoneX
G7X mkII
HX99
それぞれ同じくらいの大きさに切り出して、ホワイトバランスを調整してみるとこんな感じです。
まあ、そんなに大きな違いはないのかな、といった印象です。
さらに暗い部屋で撮ってみます。これはHX99とG7X mkIIのみ。その差は圧倒的でした。
G7X mkII
HX99
HX99は、そもそも補助光でフォーカスしきれていなかった感じ。何枚かシャッターをきっての合成でしたが…
次に接写をしてみます。オートモードでピントが合うギリギリまで寄って(右下のコインにピンを合わせて)撮りました。ただし、iPhoneX に関しては、2倍のレンズで撮っています。
iPhoneX
G7X MarkII
HX99
それぞれの特徴がしっかりと出た接写写真になった気がします。iPhone はそつなく、G7X MarkIIはオートでそのままよりも絞りを調整して撮りたい画にする必要がある感じ、HX99は5回くらいシャッターを切って合成していましたが、狙ったところにピンが来ててさすがという感じです。
続いては、曇天の花です。センサーサイズが大きくて、レンズも明るいG7X MarkIIの方がボケが大きいのがわかります。
G7X MarkII
HX99
それぞれ手前の花を切り出してみるとこんな感じです。
G7X MarkII
HX99
やはり HX99 は何度かシャッターを切って、しっかりと仕上げてきています。
続いては遠景です。
G7X MarkII
HX99
あれ、HX99 の方が画角が広い… と思ったんですが、G7X MarkII で画角 4:3 を選ぶと左右をカットする仕様のためです。
さて、HX99の本領発揮はここからです。G7X MarkIIはズームしてもここまで(100mm)しか寄れませんが…
HX99は720mmまでズームがあるので、こんな写真が撮れます。
オスプレイだけを等倍で切り出してみるとこんな感じです。オスプレイの前にもヘリが何台か停まっているのがわかります。
Adobe Lightroom でかすみを取ってみたり…
明るく編集してみるとここまで見やすくなります。
続いては、HX99だけ。24mmで撮影した写真の中央に船、右手に橋があるんですが…
720mmだとここまで寄れます。
橋までの直線距離は約2kmです。
もう少しがんばれば、トラックに書かれた文字も読めそうな感じです。
月を撮ってみました。これだけモードはマニュアルで、シャッタースピード 1/1000、手ブレ補正をカットしてます。
等倍で切り取るとこんな感じです。
かなりにじみはありますが、軽量小さめのデジカメでクレーターまで見えちゃうんですから、十分じゃないでしょうか。
ということで、コンパクトなのに高倍率ズームが何よりのメリットと感じたHX99でした。
近くの写真は綺麗に撮れるカメラがたくさんありますし、撮った後に加工をするならスマホが便利ですが、遠くの写真を撮るにはズームが必要です。ということで、何を撮りたいのかと、何台カメラを持てるのか、という観点から考えて、G7X MarkII&iPhoneXと組み合わせるズーム機としての導入となりました。旅に行くときは2台持ち&スマホという構成になりそうです。
ちなみに、近くのものしか撮らないのであれば、今のところ G7X MarkII がおすすめです。レンズが明るいので暗いところでも撮れるし、センサーが大きいので綺麗に撮れるし、タッチパネルやスマホ連携もあって、理想のコンデジとなっています。ということで、G7X MarkII を持っている人には唯一足りないズームを手に入れるために HX99 がオススメですよ! 明るいところならかなりクッキリ、綺麗に撮れますしね!
【関連リンク】
デジタルスチルカメラ HX99(公式ページ)