僕が少し病んでいた頃の話

普段は沖縄で働いているので、リモートワークはある程度慣れているんですが、東京だとそうでもない人が多いみたいですね。さらに毎日流れてくるネガティブなニュースの数々で、メンタルが疲弊している人が多いようです。

なんてことを考えていて、我が身を振り返ってみると、僕にも以前、病んでいたのかもな、と思う瞬間があったことを思い出しました。病んでいたというのもおこがましいレベルではあるんですが… それは大学を卒業して半年くらい経ったあたりでした。

8ヶ月の大阪住まい

大学在学中にWeb制作もやっている会社でバイトをしていて(これが今のキャリアにつながるんですが…)、就職活動はしていませんでした。「どうにかなるだろう」と軽く考えていました。当時、インターネットで知り合った恋人とお付き合いをしていて、その方が住んでいるのが大阪でした。東京での就職活動をせずに、なんとなく大阪に行こうか、東京で俳優になろうか、と考えていました。

え、俳優?

大学生当時、映画をよく観に行っていて、いろいろな試写会にも応募をしていました。そこで出会ったのがスーパー戦隊シリーズでした。経緯は忘れましたが、Vシネマの「メガレンジャーVSカーレンジャー」の試写会に当選し、御茶ノ水あたりに観に行ったんですね。子供向けだけど懐かしいから観ておこうかな、くらいの考えで行ったんですが、「大人が子ども向けに真剣に考えて、自分たちも楽しみながらつくるコンテンツ」に魅せられました。なんかバカにしてたけど、すごいぞ、これは… と。

で、若干前後がありますが、小学校中学校と一緒にゲームばかりやってたモテない親友が、大学に入ってなぜかモデルになってテレビに出たんですね。

戦隊モノに感銘を受けつつ、親友の飛躍に驚いた何者でもない僕。「よし、戦隊モノのヒーローになろう! 俳優を目指そう!」と軽く考えてました。

ということで、卒業後は俳優を目指すのかと思いきや、結局、僕は俳優を諦めて、大阪に引っ越しました。「大阪でも俳優は目指せるけど、恋人はひとり」とか思ってた、のかも、しれません。
ただ、恋人と同棲という形ではなく、彼女の実家から少し離れた場所での一人暮らしという形でした。仕事も決まらないまま、慣れない土地で、初めての一人暮らしです(大学を卒業するまではずっと実家暮らしでした)。

「どうにかなるだろう」と軽く考えていた僕が大阪にいったところで、正社員での就職はできず、バイトで暮らしていくことになりました。最初に働いたのはブラックなおもちゃの卸問屋でした。一人暮らしを始めて初めての夏、『スター・ウォーズ エピソード1』の公開があり、玩具問屋が超絶忙しかったのと、節約のために水分をあまり補給していなかったこともあり、脱水症状で倒れてしまいました。恋人の実家で面倒を見てもらい、なんとか回復しましたが、別の理由からその後1ヶ月で恋人とは別れてしまいます。

いよいよ慣れない土地で友だちも少なく、バイトもブラックで明日さえ見えない日々の始まりです。ちょっと病んだのはこのあたりでした。

体育座りで壁に話しかけてみる

仕事が終わって家に帰ってもひとり。当時は1日300円の食事代で暮らしていました。そんななので家に電話も引けず、もちろんインターネットもなく、当時はスマホも無く… 何をしてたんだろうなぁ… テレビを見ても、慣れない関西のテレビが多くて、それがまた余計に寂しくさせたのかもしれません。なんとなく、「壁に話しかけたら、何かが返ってくるかもしれない」と思い、話しかけてみました。もちろん、部屋の中は静まりかえるだけで、少し泣いた気がします。

今は「あの時、壁が返事をしたらやばかったな」と思いますし、あの時に壁に話したことを今ネタにできるので話しかけといてよかった、みたいに思いますけど、当時はマジだったんですよね〜。

今回の騒動でそんなことを思い出しました。

帰還、そして人生は好転する

さて、その後、なんとなく生きているところに、学生時代にバイトをしていたWeb制作会社から連絡があり、東京に戻ることになり、社会人としてのキャリアがスタートしました。Web関係の仕事をして何年か経った頃、メガレンジャーのイエロー役のたなかえりさんとのご縁があり、そして、お姫様抱っこまで… いい人生だなぁ、と思います。

生きていればこそ、だなぁ。

大阪で貧乏してる時、助けてくれた友だちも何人かいました。もちろん今でも友だちです。それでも僕はギリギリだったんだろうなぁ。きっと、一番しんどいのはゴールの見えないマラソンみたいな状態なんじゃないかと思います。でも、それでも、小さい一歩でもゆっくり着実に腐らずに歩いていく、積み重ねていくしかない、それしかできないんじゃないかな、なんておじさんは今、思っています。

ピンチの時こそ、着実な積み上げをがんばることで、大きな喜びに出会うことができる、はず。

なんてことを大阪時代の僕に話しても、入っていかないんだろうなぁ。

タカバシ ショウヘイ

1976年生まれのおじさんです。生ビールブログ、メロンパンブログ、お姫様抱っこ、といろいろな活動をしていますが、普通のサラリーマンです。詳しいプロフィールはこちら

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タカバシ ショウヘイ