沖縄本島南部の観光の中心になる「おきなわワールド」にある鍾乳洞「玉泉洞」は夏は涼しく、冬は温かい観光スポットなんですが、予約しないと入れないエリアがあるのをご存知でしょうか?
通常は、おきなわワールドの入り口で玉泉洞の入場券を買えば入れますが、予約をしないと楽しめないコースがあるんです。それが「南の島の洞くつ探検」です。こちら、完全予約制で夏の間に実施しているツアーで、料金はひとり3,000円+機材レンタル1,000円です。借りられる機材は、つなぎ、ウォーターシューズ、タオル、軍手なので、まあ、借りたほうがいいと思います。
僕が参加したのは、午前10時スタートのコースです。まずは集合場所にて点呼、参加者が集まったら、レンタルしたつなぎに着替えて、ヘルメットとヘッドライトを受け取ります。
防水のデジカメは持って入ってOKだそうですが、あとの荷物はコインロッカーに預けます。
そして、玉泉洞の入り口から探検に出かけます。
ツアー参加者、みんなつなぎなので、気分はさながら探検隊です。この一般エリアの途中から、ツアー限定のコースに入ります。
コースに入ると、歩きやすい道や照明は無く、ガチな洞窟探検が始まります。
上を見上げれば鍾乳石。金と銀にキラキラ輝いていました。これは砂金ではなく、カビの一種なんだそうです。
足場の悪い中を手をつきながら奥に進みます。
コースの途中ではガイドの方がいろいろと解説をしてくれたり、写真を撮ってくれたりします。
さらに進むと、いよいよ水の中へ… 季節や天候によっても水かさが違うそうですが、今回は一番深いところで胸の高さくらいでした。
今回、オリンパスの防水デジカメ Tough TG-2 を持っていったので、中で写真も撮れましたし、接写もできたのでストローと呼ばれる鍾乳石になる前の状態も綺麗に撮れました。
僕のは Tough TG-2 と三世代くらい前のものですが、まあ、これだけ撮れれば充分かな、とも思いつつ、もうちょっと綺麗に撮れたらななんてことも思いまして… 最新の TG-5 購入も検討しています。
閑話休題。胸まで水に浸かりながら、奥へと進みます。
時にはかなり狭い場所もあり、匍匐前進のようなところもありました。
50分くらい行ったところ、地下40メートルの地点で休憩です。ここではみんなで座って、ライトを切ります。日光はもちろん、光は何もないので、真っ暗なまま、時間が経過しても目が慣れることはありませんでした。水滴が垂れる音と暗闇、眠るならこういう場所がいいですね。
ちなみにここにはたくさんの粘土がありました。質問をし忘れたんですが、これはどこから来た粘土なんでしょうか。
さて、この先も棚田のようになっているところや…
石の柱になりかけているところなど…
いろいろな鍾乳石を見ることができました。
ここから10分ほど歩くと…
地上への階段が見えました。
ここから、コウモリのいるエリアを抜けて…
階段を登れば出口です。
外は森…
どうやら CAVE CAFE(ケイブカフェ)の横に出てきたようです。
無事の帰還を祝うかのようなカタブイ(スコール)に見舞われましたが、5分もしないうちに晴れました。これぞ沖縄!
ヘルメットとヘッドライトを返却したら、タオルを受け取ってシャワーへ… そして着替えたら探検終了です。
最後、探検終了の認定証をいただきました。
探検を終えてみて、まず感じたのは疲労感です。四つん這いとか匍匐前進とか最近してなかったもんなぁ、と。かなり体力を使うので二日酔いで行くのとかはやめた方がいいです。まあ、この日はつなぎに着替えるだけで汗をかくような暑さだったのもありますけどね… それだけに洞窟の中で冷たい水に入っているのがとても心地よかったです。
マジでガチな危険な探検ではありませんが、一歩間違えば怪我をするくらいではあるので、そんな刺激を求める人や好奇心旺盛な人にオススメです。個人的にはもっと刺激があってもいいかも、とも思ったので、認定証を5枚くらい集めるとさらに奥にいけるプランとかあったらいいなぁ、なんて思いました。ともあれ、観光用にライトアップされていたり、柵が設けられていたりしない、手付かずの鍾乳洞を歩ける機会なんて、普通は無いですもんね。とても貴重な体験ができました! 関係者の皆さま、ありがとうございました!!
【関連リンク】
南の島の洞くつ探検(公式ページ)
南の島の洞くつ探検 BLOG(公式ブログ)
おじさんの目線
探検や冒険っていいもんですね!