沖縄の人に「北大東島に行く」と話すと、高い確率で振られるのが、クレーンで上陸する、という話です。新しい港ができたら変わるのだと思いますが、現在の北大東島は波を防げる港がなく、船が普通に接岸して人が乗降したり、荷物を下ろすのではありません。なんと、船からクレーンを使って移動します。人も例外ではなく、大きな船からカゴに入り、そのカゴをクレーンで吊る(釣る?)ことで上陸するんです。
その様子を撮影した動画がありましたので、まずはこちらをご覧ください。
こんな感じで、人の乗り降りも吊りあげて行うわけです。が、今回は飛行機での上陸だったので、この体験はできないものだと思っていました。しかし、タイミングよく船が来たので、クレーンを見ることができました。
船が近づくと、クレーンが準備を始めます。
船はその間にも、海底と船を固定する作業を進めます。
そして、その作業を終えた小さい船が岸壁に近づき…
まずはこの船から陸へ!
そのまま車に積んで、移動し、完了!
続いて、人が乗って移動するためのカゴが出てきました。
ここでうれしいことに「乗ってみる?」と声をかけていただきまして、答えはもちろんイエス! 乗りこみました!
人生初のクレーン体験だったんですが、動きはかなりスムースでした。振動が来ない感じで、遊園地の乗り物の方が揺れるんじゃ… というくらいです。
なので、写真も余裕で撮ることができましたし…
めっちゃ笑顔です。
一度、船に降りて、上陸するお客さんを載せたら、また島に移動します。
遠くも見えるし、楽しかったです。いい体験をさせていただきました。
北大東島では新しい港を造る工事を行っていますが、その資材や本島からの荷物も船で届きます。ということで、フェリーの真ん中あたりがゴゴーッと開き…
中からなにやら出てくる模様。
建築資材でありました。
なるほどな~、という納得とフワッと浮く高揚感のようなものを味わいました。
通常は何もないのにカゴだけ乗せてもらうってことはできなさそうなので、フェリーに乗ることをオススメしますが、南大東島と北大東島の航海は約1時間と短いので、どちらかに飛行機で入って、島の間を船で移動するのがいいのかもしれません。ただし、船は欠航も多いので、注意が必要です。
ということで、天気は良くなかったですが、北大東島を一通り見ることができた2日間でした。晴れた時の海はもちろん、南北の大東島が交流するイベントやお祭りなど、他にもいろいろと見どころがある大東島… ゆ~っくりしたい時にオススメの島ですし、昭和を振り返り、これから創られていく未来が見られる島だと思いました。ありがとうございました!
おじさんの目線
もっとクレーンに吊られてみたい!