伊江島に行ったら IERUM SANTAMARIA(イエラム サンタマリア)で決まり!

伊江島に行った最大の目的は、伊江島で作られているラム酒の蒸留所見学でした。昨年の夏に那覇で開催されたオキナワンラムフェスタで出会って以来、一度、遊びに行きたいなぁ、と思っていたのです。いろいろ評判も聞いていたし。

そんなわけで、伊江島で宿泊予定の飛龍庵に荷物を置いたら、早速、伊江島蒸留所に出かけました。蒸留所に到着するとイエラムの知念さんが待っていてくれました。

敷地内に入ると早速大きな機械がありました。ラム酒の原料はサトウキビなのですが、これでサトウキビを搾る機械だそうです。

が、この機械、というかこの施設、元々、ラム酒のために作られた施設ではなく、アサヒビールと自治体の実験のために作られた施設だそうで、サトウキビを搾るのも一気にドカッとはできないそうです。1トンのサトウキビを搾るのに5時間はかかるのだとか… しかも、入れるのは手作業というね。

そもそもラム酒って醸造原料によって二種類に分けられるのだそうです。インダストリアル・ラムとアグリコール・ラムというふたつで、伊江ラムはアグリコールラムと呼ばれる、サトウキビの絞り汁を使って造られる、ラム酒なのだそうです。ちなみに、もうひとつはサトウキビの廃糖蜜(砂糖を取り出した後の蜜)を使うもので、95%のラム酒はこっちなんだそうです。

インダストリアル・ラムは砂糖も造れるし、お酒も造れる、というかむしろ製糖のおまけみたいな感じで始まったようです。そう聞くと、たしかにサトウキビの旨みをしっかりお酒にできるのはアグリコール・ラムなんだろうなぁ、という気になってきます。

さて、サトウキビのジュースを発酵させて、蒸留し、ラム酒にしていくのですが、イエラムではステンレスタンクとオーク樽に分けて熟成しているとのことで、その違いで「クリスタル」「ゴールド」という2種類のラム酒ができるそうです。

そんなわけで次はオーク樽の貯蔵庫を案内していただきました。貯蔵庫に入った途端、素敵な甘い香りが… ここで一気に、飲みたくなりました。

イエラムのオーク樽は元々、ニッカの蒸留所で使われていたウイスキーの樽なんだそうで、いやはや説明を聞いていても、ほんといい香りで…

こちらが最初に仕込んだ樽「T1」だそうです。日付は仕込んだ日ではなく、この樽の容量を検査した日と、その容量なんだそうです。なるほど~。

ちなみに、イエラムのロゴですが、島のシンボルとも云える城山とテッポウユリをデザインしたものなんだそうです。海の男たちは、城山を目印に船を繰っていたのだとか… おお、そうだよね、ラム酒と云えば海賊だよね、なんて思ったんですが、サンタマリアという名前でもありますね。そのあたりの由来はぜひ蒸留所に見学に行かれた際に聞いてみてください。

さて、他にもいろいろとお話を伺いましたが、甘い香りに耐えられなくなった我々は、試飲のできるスペースに!

いよっ、待ってました!

ということで、いろいろと試飲をさせていただきました。僕の好みは樽熟成させた方、ゴールドでした。ストレートでクイッといけます。クリスタルはそのまま飲むというよりも、カクテルにしたり、何かで割って飲むのに向いているのかな、と思いました。

そんなわけで楽しいお話を交えて蒸留所を案内していただき、外に出た時には夕暮れ時になっていました。いやぁ、楽しかった!

こういうお話を聞くと、酒が好きになるだけじゃなくて、うまく感じるようになりますよねぇ。ああ、幸せだ。

ということで、夜は宿でもみんなでイエラムを飲みました。お刺身よりも豚肉と合わせた方が美味しかったです! ありがとうございました! ごちそうさまでした!

おじさんの目線
次は夏に伊江島に行って、モヒートで酔っぱらいたい!

タカバシ ショウヘイ

1976年生まれのおじさんです。生ビールブログ、メロンパンブログ、お姫様抱っこ、といろいろな活動をしていますが、普通のサラリーマンです。詳しいプロフィールはこちら

Share
Published by
タカバシ ショウヘイ