ビアフルナイトで「わ~、なんかタカバシさんいい匂い~」なんて言われておおはしゃぎしておりましたが、次の日からインフルエンザにかかり、人生帳尻合わせなのよね、と寝込んでいるバレンタインからの週末であります。
久しぶりに一日の半分以上を寝て過ごす、という数日を経験して、頭がリセットできた気がするので、それはそれで良かったのかな、なんて思ってます。1年に1回くらいは、12時間以上眠る日があった方がいいんじゃないか、個人的にはそう考えています。
そもそも、脳と睡眠について、池谷先生の「海馬」を読んだり、いろいろな人の話を聞いたりして、自分の実感を持って考えていることをまとめてみます。
まず、睡眠は脳が情報を整理する時間だと考えています。通常、1日1回、睡眠をとりますが、その1日であったことをデータ化、整理し、必要そうなものは取り出しやすい場所に、そうでもないものは奥の方に、その中でも関連性のあるものには、関連タグ付けをしたりしていると思っています。
喩えるなら、いろいろと買ってきた食材がスーパーの袋に入っているんですが、それを冷蔵庫の前にドサッと置くところで睡眠が始まります。体が眠りにつくと、脳が冷蔵庫に買ってきた食材を整理して格納していく作業に入るわけです。卵はここ、牛乳は扉のところ、ジャムは上の奥の方とか… その冷蔵庫には以前格納したものもあるわけで、「あ、そういえば味噌ピーがあったんだ!」みたいな発見もあったりします。
なので、眠る前に課題を意識して寝ると、起きた時に解決の糸口が見つかっている、ということもよくあります。これは脳が情報を整理して、関連性のあるものを取り出しやすいところに置いてくれたからだと思っています。アイデアが欲しい時、徹夜で考えるよりは寝た方がいい、と僕は思います。
さて、上記は普段の睡眠のお話なんですが、1年に1回くらいは長時間の睡眠を取る事で冷蔵庫の棚卸し的なものが出来ている気がします。
数年前までは毎年アメリカに遊びに行ってまして、その時は、最初の2日間くらい時差ボケでとにかく寝ていたんですね。14時間くらい寝ていた気がします。その時に見る夢って、眠れば眠るほど、昔の夢を見るということに気が付きました。今回もインフルエンザで14時間くらい寝ていたんですが、最初の方は仕事関係や最近の友人の夢、それがだんだん高校の頃、そして幼少の頃の夢に変わっていくんですよね…
夢自体に意味を見出したりはしないんですが、起きた後は、何よりも気分がスッキリとしていて、アイデアが出やすくなっているんです。それに気づいてからは1年に1回の棚卸しをするようにしていたのですが、最近は時間に追われてか、できていなかったので、いい機会になりました。
睡眠、眠ることを時間の無駄みたいに考える人もいますが、そういう作業は機械に任せてしまえばいいわけで、僕らは人として、しっかり眠って脳を使って生きたいな、と思います。
おじさんの目線
「海馬」は脳のいろいろなお話があるのでオススメの一冊!